レース記録

Day30

2013.06.26

本日のルート

Sugiyama

この二日,杉山が記録をしたので,今日は替わって筑紫が担当します。

ロレーヌ地方の中核都市、ナンシーを午前9時に出発。フランスの風景は,大まかに言えば,都市の中心部には立派な建物があるが,周辺部分になると割合にひなびた埃っぽい感じになり、さらに郊外から農業地帯に入ると緑を中心に素晴らしい景色が広がる。フランスは農業国だと実感する。

ナンシーからトロワまで250km、麦やトウモロコシの畑があり,牧草を刈り取ってロール状に巻き取ったものがあり,放牧で心地よい日差しのもとで牛が草を食んでいたりと、変化がある。そういえば,ロシアやウクライナでは麦の色がもう黄色になっていたが,フランスではまだ青々としている。

トロアに12時前に着いて,まずホテルに行き,ロンドンから送られてきた部品を持ってすぐに修理工場に向かう。ところが、わがベントレーの状況を見て、工場の社長はこれでは修理出来ないと言う。分解したエンジン部分の劣化がひどいので,ガスケット(シール材)だけ替えてもダメだということ。

我々は,そこは分かった上で,土曜日にパリに行くだけの応急的な修理をしてもらって、仮に半日で再度具合が悪くなっても良いのだと説明するが,どうしてもできないと主張する。結局二軒目の工場を紹介してもらい、そこでも最初は同じ反応だったが,繰り返し話をするうちに,それでは保証はできないが、明日、見るだけ見てみようということになった。

我々としては,明日の判断を待つしかないが,ダメとなった場合はまたトラックに乗せてパリに運び,その後,どういう形でヴァンドーム広場に入るかを検討したい。

ウクライナのハリコフから車をトラックに乗せて,我々はトラックの運転席等で足踏みしながら西へ進んできたが,合計で3150kmを走ったことになる。全行程の約4分の1だ。当初の目論見とは異なるが、これもユーラシア大陸横断の一つの形と言えるだろう。

この間、ハリコフーキエフ500km、500ドル、キエフー国境800km、2000ユーロ、国境—ブラチスラバ550km、1000ユーロ、ブラチスラバートロア1300km、2000ユーロの料金だった。

ベントレーを修理工場に渡した後、スロヴァキアの運転手二人は国に帰って行った。この二日間ずっと一緒に過ごして,ドイツ語と英語で何とか意思疎通を図りすっかり親しくなったが,別れ際に思いがけず彼らから、パリで飲んでくれとウイスキーを貰った。彼らも車のことを心配してくれていたのだ。これから東へ1300km、彼らは交代で夜通し走り続けるだろう。

(day28 6月24日分、および、day29 6月25日分を追加しました。併せてご覧いただければ幸いです。)

Chikushi

世界遺産、トロアの大聖堂の前で。今日も待つしかないので,町の見学に。

  • 大聖堂の内部。堂々たるゴチック建築。しーんとして厳かな雰囲気。1ユーロのろうそくを1本ずつ二人で点灯。苦しい時の神頼み(?!)

  • トロアのジューンブライド。左後ろに忍び寄る男一人。カメラマンはそこをばっちり撮影。

  • 大聖堂の正面。素朴で重厚な堂々たる構え。右側の塔がない。

  • 旧市街の町並み。木の枠組みが素晴らしい。

  • 町の中心の広場。アフリカ系の住民が多い。

  • トロアはシャンペンの町でもある。二人で乾杯。土地のシャンペンのようだが,辛口で力強い感じ。気に入って何回かお替わり。自棄酒か?

  • 写真を撮りたい場所が沢山あり,交代でポーズをとる。

  • ヨーロッパ最大のアウトレット
    杉山はジーンズ2本を購入

  • 郊外の田園風景

Moive

Peking to Paris Motor Challenge 2013 #94 Sugiyama&Chikushi


杉山・筑紫チームのユーラシア大陸横断記
24日目~31日目「修理・復活編」です。
次の動画は「33日目」となります。

Davos ダボス

通貨スイス・フラン
1スイス・フラン=172.38円(2024年12月30日現在)
緯度北緯46.8°(ケベックシティーと同じくらいの緯度)
経度東経9.8°
ビッグマック指数スイスでビッグマックは約1120円(東京では通常320円)

<ダボス>

スイス・グラウビュンデン州にある基礎自治体 ( ポリティッシェ・ゲマインデ ) です。
人口約10998人(2003年現在)、面積は254.48平方キロメートル、標高は1560メートル。
トーマス・マンの『魔の山』の舞台としても知られるダボスは、山々にはさまれた谷あいの村です。プラッツとドルフの2地区に分かれており、雄大な自然の中でハイキングやサイクリング、スキーなど多彩なアクティビティが楽しめます。
特に空気の美しい地域として定評があり、20世紀初めには呼吸器系の療養所が設立され、ホテル産業が発展しました。世界経済フォーラム(ダボス会議)など国際的な会議やイベントを数多く開催されるようになったため、会議施設もそろっています。
またベルニナ・エクスプレスやグレッシャー・エクスプレス(氷河特急)などの絶景鉄道ルートの発着点でもあり、エクスカーションの拠点としても便利です。長野県上田市(旧真田町)と姉妹提携しています。


http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Luftbild_Davosersee.jpg
引用:wikimedia commons  http://commons.wikimedia.org/

<ダボス・キルヒナー美術館(The Kirchner Museum Davos)>

ドイツ表現主義の画家エルンスト・ルードヴィッヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner)がナチス・ドイツの迫害を受けながらスイスに逃れてダボスに落ち着き、この地で創作活動を行いました。そのアトリエ付近に建てられた美術館はキルヒナー本人の作品を中心に所蔵しています。


http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kirchner_Museum_Davos_2.jpg
引用:wikimedia commons  http://commons.wikimedia.org/

<国際会議場>

プラッツとドルフのほぼ中間にある一見体育館のような建物が国際会議場です。アクティビティ基地として知られているダボスは、国際会議などが頻繁に開かれるコンベンションシティとしての顔も持っています。この国際会議場は、毎年1月の終わりに開かれる世界フォーラムのメイン会場でもあります。世界各国政府の首脳のみならず、世界的な大企業のトップも参加するこの会議は近年特に注目されています。


http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Davos_town.jpg
引用:wikimedia commons  http://commons.wikimedia.org/

明日のルート